知りたい!ケアマネの悩み

様々な悩みや課題を通じて、ケアマネの仕事を見つめ直そう

ケアマネージャーの日常

要介護者の退院が決まった際、ケアマネージャーは効率的に準備を進めていかなくてはなりません。
まずは退院支援の依頼者である要介護者の家族や、メディカルソーシャルワーカー、看護師などに連絡を取り、退院に向けて支援を開始することを伝えます。
家族には、利用者の病状などを確認する為に、病院に連絡をとることの了解を得ることが必要不可欠です。
依頼者がメディカルソーシャルワーカーや退院支援の看護師であっても、電話だけでは個人情報に関する情報は十分に収集できません。
そのため、病院に直接出向いて、担当者から情報収集することになります。
その際、病棟訪問日に本人や家族と面会できるように調整しておくことがとても大切です。

 

病院でしっかりと情報収集をしつつ、治療の内容や退院の見込みなどを担当看護師や医師にうかがいます。
ほとんどの医療関係者はお昼を取る時間も取れないほど忙しい為、必要な情報を簡単に入手できるようにあらかじめ聞きたいことを整理しておくことが重要です。
医療関係者から情報を得ることができれば、退院、退所加算として算定することができます。
国から様式例が提示されていますので、それに沿って情報収集をします。

ケアマネは様々な情報を集め、もれなく記載して提出したり、必要なサービスを考える必要があります。
そのため、しっかりしていないといけないというプレッシャーがあるかもしれません。
あとで忘れてしまって慌てないように、情報収集をした際は、日付と病院・病棟名、所属部署と名前など、いつ、どこで、誰から、何を聞いたかをきちんと書いておき、支援経過記録には念のため病棟訪問の概略と訪問時間も記載しておくと良いでしょう。

 

また、何をするにも家族の同意が必要なため、納得してもらえない時はストレスを感じることもあります。
そういう時は、焦らず介護を必要としている人のためだということをきちんと説明してあげることが大切です。
ケアマネは人とのやりとりが多く、かつ忘れてはならない重要なことも多いためストレスを感じる人もいるかもしれませんが、要介護者のためにもなくてはならない仕事といえます。
安易に辞めてしまうのではなく、なんとかストレスを解消する方法を見つけて頑張ってほしいものです。

ケアマネこんなことがストレスです

ケアマネがどのようなことにストレスを感じているのかというと、まずあるのは家族間の板挟みです。

高齢者の方の思いと家族の思いが必ずしも一致するとは言えません。
高齢者の方は「家で暮らしたい、デイサービスに行きたくない」と訴えたとしても、家族がリフレッシュをしたいからデイサービスの通所を辞めさせることはできないというようなことはよくあります。
高齢者の訴えを聞き入れるのではなく、家族の思いにも沿っていかなければならず、その調整に疲れてしまいがちです。

他にも、主な介護者が「他の家族は手伝ってくれない」「高齢者から暴言を言われて辛い」と泣きながら訴えてくることもよくあります。
ケアマネがどんなにサービス調整を行っても、家族が負担を感じている内はこのような訴えがなくなることはない為に、精神的に大きな負担となります。


次にあることとしては対象者が支援を嫌がり、暴言をそのままケアマネにぶつけてくるということです。
良かれと思ってサービスの提案を行っても全て暴言を伴って断られたり、実際に生活に支障が出ていても拒否が強く、なかなか立ち入れないという状況に陥ってしまうこともあります。
暴言を言われ続けてしまっても、支援を辞めることができない立場にあるために大きなストレスを感じてしまいます。

このように、ケアマネは高齢者の方、家族それぞれの想いを尊重しながら支援を行い、その中で板挟みや本人からの暴言によってストレスを感じているのです。

しかし、ケアマネの仕事は高齢化社会に直面する日本では欠かせない仕事のひとつとなっているのは事実です。

ケアマネの仕事は誰にでもできる仕事ではなく、高齢者の方やその家族に寄り添ったサービスを提案することができる、やりがいのある仕事には違いありません。

もし、現場でのストレスがつらいと感じることが多いなら、まずはこちらの{ケアマネを辞めたいと思ったら見よう!}を参考に、ストレスを解消する術を探してみてはいかがでしょうか。